2015年10月に小田急相模原の少し奥まったところに開店したばかりの新店です。およそ２間の間口の小さなスペースにカウンターと2人掛けのテーブルで10席足らずの小さなお店です。店内もシンプルそのものです。
出しているラーメンもシンプルそのもの。名古屋コーチンで取った出汁の醤油ラーメンのみで勝負されています。
ラーメンは醤油その１からその３の３種類。追加トッピングは味玉・ワンタン・チャーシューのみです。こちらも非常にシンプルです。
３種類のラーメンは以下のようにお店のシンプルさとは反対にいかにも手がかかっていそうな内容になっています。
醤油その１：木桶仕込みの生揚げ醤油
醤油その２：広島牡蠣の甘口だし醤油
醤油その３：伊勢の再仕込み醤油
今回は初訪ということで券売機の一番左上の醤油その１にしました。店の外側の写真でデフォルトトッピングはチャーシューとメンマと青ネギのようなので、味玉とワンタンも追加。
券売機には麺大盛無料と大きく書かれています。悪魔のささやきです。
カウンターで食券を渡しつつ、「麺大盛で」 悪魔に魂を売りました。
さて、5分ほどで出てきたラーメンは面積が小さく、深い丼に入っています。麺大盛なので麺いっぱいです。
メンマは穂先のものです。薬味は青ネギだけかと思いましたが、ミツバも混ぜてあるようで、たっぷりのっているのはとてもうれしい。
追加トッピングのワンタンは小さめながら具がたっぷりそうなものが3個。半分スープに沈んでいるチャーシューは肩ロースかな？おいしそうです。
スープを飲むまでは東京都町田市のラーメン和さんと同じ系統かなと思いましたが、違いました。醤油がとても主張しています。その醤油がとてもいい。鶏出汁を活かしつつ、醤油の強さを感じられます。そして刺激がほとんどないとてもやさしい味わい。飲んだ後に舌の奥に残る醤油そのものの味がここち良いスープです。
細めの麺もこのスープに合っていますが、すこしスープの持ち上げが弱いかも。ストレート麺の他に2月1日からは手もみ麺も選べるようなので、そちらの方がよりマッチするかもしれません。
丼が深いので大盛では丼の中が麺でいっぱいの状態です。大盛有料でいいので丼を大きくしてほしいかも。
トッピングのワンタンは生姜の強い鶏ミンチで小さいのに食べごたえがあります。メンマは醤油の強さにちょっと負けてしまいそうなので、もう少し味がついても良いかも。味玉は良い味付けです。この味玉だけでビールが飲めそう。チャーシューは特筆すべきところはないのですが、このラーメンにはきっとこのチャーシューという味のあるものです。
トッピングについてはどれも突出するものはないのですが、どれもこのラーメンに合っていて、ラーメンの邪魔をせず、食べている最中にいろいろな変化を与えてくれるものばかりで、よく考えられているのだと思います。
まだ3種類のラーメンのうちの1種類しか食べていませんので、あと2種類も楽しみです。